AIRONE




そして、AIRONEのシリンダーとシリンダーヘッドはボーリング屋さんへと行くことになった。
昔はボーリング屋さんというのはわりとバイク好きには身近な存在だった。

ピストンが焼きついたとか、5万キロ走った原付のボーリングなどと言う具合にお世話になった。
鮭も16歳のころ、あまりにパワーダウンが激しいホンダのCS50のシリンダーを持って自転車で
ボーリング屋さんまで出かけて行った。

今では、そのボーリング屋さんというのも、説明がいるのかも知れない。

ここで紹介するのは、酒井エンジン工房という機械加工をする工場なのだ。
ここは何処にあるかと言うと、埼玉県の川越街道を都心から川越方面へと下ります。
野火止という交差点から信号二つくらいいった交差点を左折します。 清瀬に行く道です。40号??
ともかく、関越自動車道路が下を走っていますので、そこを信号向かい側の道路を左折し
しばらく行くと交差点にあります。(これで分かるでしょうか?)ともかく関越沿いなのだ。

ここで、何をしたかというと、シリンダーはアルミですが内側は鉄でできた筒が入っています。
ピストンが一秒間に何回も・・・・
(6000回転では一秒間に100回まわるのだから、ピストンは・・・
だから、アルミでは磨り減ってしまうので鉄の筒が入っているんだよ。)

その筒を引き抜いて、同じ形の鉄の筒を作ってもらいますが、すこしピストンにあわせて小さく
作ってもらったのです。 古いピストンは大きかったので、オリジナルのピストンにあわせて標準の
サイズで作り直したと言うわけです。つまり古いシリンダーも外国のボーリング屋さんで大きくされて
そのサイズに合わせて大きなピストンを入れられていたということです。もとにもどしたということです。

そして、シリンダーヘッドについている、バルブを通すガイドと言う筒がありますが、それが磨り減って
ガタがきてましたので、また同じものを新しいバルブにあわせて作っ
てもらいました

アルミを熱く熱すると熱膨張でおおきく(心もちね)膨らみます。そこを油圧の機械でぎゅーっと押しだす
と抜けるのです。またその反対に暖めておいて、新しいのを入れると言う作業です。
これはシリンダーも同じです。

シリンダーは筒を入れ替えてから、ピストンにあわせて削ります。これをボーリングというわけです。
ボーリング屋に行ったというと、何ゲームやったの?という人もいますが、倒しにいったのではないのです。








ここが酒井エンジン工房という機械加工屋さんです。レーサーのエンジンとか、トラックのエンジンとか、
古いバイクや自動車のエンジンが加工のために持ち込まれます。
と言っても車体がくることはなくエンジンの部品だけがくるのです。

だから、工場の人はどんなバイクなのか?は知りません。だからそれについていた部品とか
サービスマニュアルなど持ち込むと話が早いわけです。
まあ、現物を計って、ちょいちょいと作ってしまう、神業なのです。

有限会社酒井エンジン工房
048-477-7880
埼玉県新座市本多2-1-2





ちょっとピントボケていますが、こんな感じです。
携帯電話で撮影したので、ぼけてしまいました。
機械がぎっしり並んでいます。土曜日も5時まではやっていると言うことでした。
バイク屋のたべさんの紹介でもちこんだのです。



右は出来上がったシリンダーのスリーブです。
おもわず、へえーそっくりじゃん。と当たり前の感想をもらしてしまいました。
むこうのシリンダーヘッドにはピカピカのガイドが覗いています。




よいしょと、積んで帰ります。

「モトグッチばかり乗っているんですか?」
「ほかにも850ccのに乗ってます、これ」

とマニュアル本を見せて説明します。

「ほお、すごいですねえ」

と好きそうなリアクション

「また、お願いします。」

「どうも、ありがとうございました」

と平凡な会話を交わす。


スリーブ製作とボーリング    28000円
バルブガイド製作と入れ替え  10600円
バルブシート研磨          5800円
バルブすりあわせ          1400円
合計                 48090円






つぎは組み立てに続く

SEO [PR] 爆速!無料ブログ 無料ホームページ開設 無料ライブ放送