MONTESA COTA247


2009年の初夏。
MONTESA COTA246と出会うことになった。

トライアルに知識や経験があるわけではなかった。
ただ、MONTESAというブランドのバイクとはこれで三台目の付き合いになった。

始めはモトクロスバイクのキングスコーピオン250・ 次はロードスポーツのインパラU。
そして、今度のCOTA247だ。




オーナーさんはブルタコでトライアルを長年されている大ベテラン。

ずっと、動かしてなかったと言う。走行距離も2000マイル足らず。

75年前後なのだろう。トライアルマシンが完全なノーマルで残っていた事自体奇跡!



オーナーさんはMONTESAを軽くキックでかけた。

ところが、僕がやってみると全然エンジンがかからないどころか

キックが降りないのだ。僕がやるとキックが下がらない。

数回やるとひざが痛くなるほど硬い。

若い頃は400tのダートバイクをキックでかけていた。

老いたのか?それともコツがあるのか

不安なまま、自宅に持ち帰ることになる。











スプロケットはアルミ。フェンダーもアルミ。 フレームは全部鉄だ。

こういうのがクラシックというのだ。僕は嬉しくなった。








家に持ち帰る。

せっせと30年の埃を落とす。

磨けばアルミは綺麗に光りだす。程度は良かった




タンクとシートが一体になったものを取り外すと、

実に簡素だ。トライアルマシンとはこういうものだ。

サイズも125tのバイク並みか、昔の90tバイクのような軽さだ。


キャブレターは26ミリのアマル。チョークはない、ティクラーのみ。

これが、詰まっていてかけにくい事もあった。


しかし、キックが降りないのは、圧縮比が10対1もあることが分かって納得した。

トライアルマシンはエンブレが効かねばならないからだろう。







プラグの隣にはメクラのボルトがあった。そのアナにつけたのが、デコンプ!

キングスコーピオンに付いていたものを取っておいたのだ。

圧縮上止点でキックアームを止めて、指でちょっと押す!

プシュっとすこし圧が抜ける。これでキックは随分と楽になった。

キックアームもクラッチを使い、水平近くまで下げる。

ひざが曲がった格好でキックをするから力が入らない。

あまりその姿勢でキックをすれば膝をいためることになるのだ。


膝を伸ばしてキックする。やはりコツであった。それにしても重い。


外国人の使っている画像を見ると、これはまるで原付である。

体格の違いはいかんともしがたい。





モトグッチと比べると、この小ささ。これで250tだ。面白くない筈はない。









アルミのゼッケンプレートを取り付ける。

モトグッチのアイローネでタイムトンネルに出ていたときの残り物。

ちゃんとカーブも付いている、イタリア製の手叩きだ。





近くの河川敷の土手を上がったり降りたりして遊んでみた。

草の生えた堤防にへばりついたように登っていく。

エンジンも粘り強い。吹かさなくとも力はある。

トライアルマシンとはこういうものかと感心!

正直宝の持ち腐れである! あはは。






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