HONDA SL90(初期型1969年式についてのお話)



全く、物欲には限りが無いと言えばそれだけのことなんですけど。
秋が近くにやってきたりすると、街の中のにおいもちょっと敏感になったりしません?(と勝手な同意を求める?)

まいどのこと、YAHOOオークションのオートバイのその他とか覗いていると、いろんな懐かしいものが出てくる。
それが、あるタイミングで琴線をびよおおんとかき鳴らしてしまうこともある。(しばしば・・・)



これなんか、ずいぶんと前だったけれど本気で欲しかったね。
どうして、あるんだろうと思うほどのバイクでした。かっこいいね。





これなんか、19歳の頃九州まで行ったなつかしのウルフ90
これも珍しくなりました。



これまた、何じゃろかい?と言うと。ブリジストン チャンピオンホーマー50cc
鮭夫は兄貴が解体屋から買ってきたこれに乗って無免許運転。
なつかしのバイク、事始なんだ。うう、胸キョン(古!)


まあね、そういう全く個人的な思いと言うのが、あのヤフオクの売り物には多いのさ。
実にロマンティックなところなんですよ、あそこは。
分かるまいなあ、新車ばかりに目をうばわれているような人にはね。(えらそうじゃない?!)



そこで、今回のお題は「ホンダ SL90初期型」のお話です。


話は、1969年まで一気に下ります。

僕はまだ17歳の頃のことです。高校では特別バイクを禁止するとかそういうくだらないことを
言うような時代ではありませんでした。

学校の最大の関心事と言えば、進学率のこととか、台頭する新左翼過激派集団から学園の
秩序をいかに守ろうかと言う、実に70年安保条約更新を前に緊張著しい時代背景があったようなわけでありますよ。 

まあ、はっきり言えば、バイクで事故など起こさなければそれでよし、
バイク通学なんかも構内乗り入れはダメでしたが、ヘルメットぶら下げて登校したところで
どうと言うことはなかったのです。自家用車通学は駐車場が無いからダメという感じかな。



そもそも、バイクの免許なんか持っているやつは少なかったのさ。
クラスで2.3人もいればいいほうで、自動二輪(原付と自動二輪の二つしかない時代でした)
なんか もって奴なんかすくない。バイクもそう簡単に買えるような時代でもなかった。
都会の少年にバイクなどは必要なものではなかったからね。でも、僕はバイクにくびったけ
の十代まっさかりです。その頃に見たエポックメーキングなバイク、それがコレだったんです。

ま、お断りしておきますが、僕にとってグサリと来るバイクだったということです。



カブのエンジンは不滅だ!


なんで横になっているかって?カブのエンジンは水平シングルです


初期型のSL90はアメリカには沢山輸出されていました。まあ、アメリカ人のゲタですね。
郊外とか田舎を気楽に走り回るレジャーバイクとして人気があったようです。

時代はアメリカを中心に自然と触れ合おうというか、野山をバイクで走り回るのが流行でした。
だからダートバイクがやたらと売れていました。ヤマハのDT1(アメリカではDT360が人気でした) ホンダもマックイーンなんかを
宣伝に使って頑張るわけですが、そのちょっと前の話なんです。

SL90はCL90のエンジンをパイプフレームに搭載して、ホンダ始めてのチェリアーニ式のフロントサスを持つ本格的な
トレールバイクだったんです。 それまでは、重いプレスフレームのCL90とか、ツインのCL72(250cc)とかで実に重い!
だから、アメリカ人にしてみれば格好のおもちゃだったんです。

ホンダはGPで無敵の会社でしたが、モトクロスとかはまるでダメな会社でした。
4気筒のCB750で絶好調の時期でしたが、4サイクル専業の会社でしたので、どうしてもダート系はヤマハ、スズキなんかの
後塵を拝していたのです。

90ccクラスでもヤマハなんかもかっこいいパイプフレームのバイクを出してましたし、ツインで90ccとか非常に凝ってました。
90ccとはいえ、当時は非常に人気のあるサイズだったんです。ま、それだけ所得が低かったともいえますね。
ホンダはいつになっても、プレスフレームのバイクばかり、特にこのクラス以下は。スズキもそうだったな、AC90なんかも
プレスフレームで中古車価格は安かったように思う。(だから、ウルフ90なんかはものすごくかっこよかった)

ーターショーで見かけた「HONDA SL90」はかっこよかった。

ホンダの公式記録


しかし、そのカッコイイ パイプフレームの初期型はたったの1年ばかりでモデルチェンジされて
無くなってしまう。後継モデルも人気があったが、フレームは一部プレス式で、コストダウンが
ミエミエのバイクだった。70年を境に国産バイクはプラスチックばっかりの車体になっていく。
僕とホンダの恋もそのあたりから終わりを告げていくのだった。






 ホンダコレクションホール の展示車SL90
フロントフォークが市販とちょっと異なるようだ。タイヤもブロックではなかったが、この方がかっこいいぞ。



SL90を見つけた!に続く

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